■アフガニスタン平和の構築−ニュース 2008年3月■

冬用の衣類をIOMから受け取った帰還民の子どもたち ©IOM 2008

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- アフガニスタン -

治安の安定を目指して


不安定な治安、特に若者や非熟練労働者間で危機的な状態にある失業率、都市及び地方での深刻な住居不足など、国内に未だ深刻な問題を抱えるアフガニスタンにおいて、IOMはこのほど、日本政府からの1,100万ドルの支援を受け、イランなどからの帰還民支援と国境管理強化支援を実施します。

イランなど近隣国からの帰還民に対する緊急支援と社会復帰支援

2007年4月に始まったイランからの退去強制により、13万人を超えるアフガン人不正規移住労働者とその家族が、アフガニスタンへの帰還を余儀なくされました。多くの帰還民は着の身着のままでイランを追われ、現在も再定住先の当てのない多くの帰還民が、食糧や水にも事欠く状況で国境付近に留まっています。
©IOM 2008


テント暮らしを余儀なくされる帰還民の人々
©IOM 2008


IOMは主にファラ州、ニームルーズ州、ヘラート州で、帰還民の危機的ニーズを満たすために緊急人道支援を行っています。これまで5,000以上の世帯に対し毛布・衣類・調理器具などの生活物資や農機具、シェルター、仮住居の建設用資機材などを提供しました。厳しい冬に備えて越冬用の物資の配布も行いました。

今後もイランからの退去強制は続くと見られ、IOMは日本政府の支援により、帰還民への当座の生活支援を継続すると同時に、より長期的な視野から就業支援や帰還先コミュニティでの生活環境改善支援を行います。

IOMはアフガニスタン政府や国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)、他の国連機関との協力のもと、帰還民支援を行っています。

パキスタン、及びイランとの国境管理強化支援

アフガニスタンは海に面していない内陸国で、約5,530kmの国境線で6カ国と接しています。同じ民族が国境を越えて居住していることや武装勢力の存在、山が多いことから、特にパキスタンとイランに接する国境の管理が困難で、アフガニスタン国境警察は麻薬や武器の密輸、密入国などの問題への対応を迫られています。また、多くの人身取引がこのルートで行われていると言われています。アフガニスタンの国境では絶えず大規模な人の移動が生じていて、その一部は犯罪やテロと関わりがあると見られており、適切な対応が求められています。
IOMは日本の支援をもとに国連薬物犯罪事務所(UNODC)と協力して、アフガニスタン国境警察及び関連機関の能力強化を図ります。国境管理の拠点の設置を始め、国境管理関連施設間の通信などのインフラを整備し、関連機関の職員への研修も行います。国境警察は大変な危険を伴う業務でありながら、給与は低く医療サービスや万が一の保障も充分でないことから職員が定着しません。よって研修と運営上の支援は不可欠な状態です。IOMはアフガニスタンの治安安定への貢献を国境管理を通じて目指しています。