■ 難民の第三国定住とは? ■

飛行機を乗り継ぐ、ブータン難民の親子 © IOM/Kari Collins 2009 - MNP0137

第三国定住とは、難民が一時的な庇護国(避難先)から、恒久的な定住が可能な第三国へ移動して、生活を再建することです。難民の審査から第三国の定住先コミュニティでの受け入れまでの一連のプロセスを指します。

第三国に受け入れられた難民は、迫害からの保護および定住権や永住権などの合法的な在留資格だけでなく、通常、第三国の国民や他の移民と同等の政治・経済・社会・文化的権利が保障されます。

■ IOMの第三国定住支援 ■

IOMの難民の第三国定住支援の歴史は、その前身であった欧州移住政府間委員会(ICEM)が第二次世界大戦後にヨーロッパの国々で難民・避難民となった人々の移住を支援した1950年代にまでさかのぼります。その後、IOMはユーゴスラビア紛争、インドシナ三国からの難民の流出、湾岸戦争、コソボ紛争等、世界各地の情勢に応じ、人々の第三国への移住を支援してきました。

現在、難民の主な出身地はミャンマー、ブータン、ブルンジ、ソマリア、イラク、コンゴ民主共和国、アフガニスタンなどで、アメリカを始めとした先進国が受け入れ先です。2000年から2007年末までに、受け入れ国からの委託によって、58万人以上、22カ国への第三国定住を支援しました。
オーストリアのウィーンでアメリカ行きの飛行機を待つハンガリー難民(左奥は当時のニクソン米副大統領)© IOM/Franz Fink 1957-HAT0371

米オークランド空港に到着したインドシナ難民の一家 防寒着を受け取り、はしゃぐ子どもたち © IOM 1980-HUS0097 <

IOMは受け入れ国のニーズに合わせた健康診断生活ガイダンス・初級語学研修渡航手続き実際の移送まで、一連のプロセスを運営しています。

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詳細を見る→

■ 日本との連携 ■

日本におけるIOMの活動は1981年から2005年度末までの日本政府のインドシナ難民の定住受入の支援に始まり、今日に至ります。IOM駐日事務所は日本への定住が認められたインドシナ難民の家族との再会を、出身国のIOM事務所と協力し、支援しました。

2008年12月の閣議了解により、日本も2010年から難民の第三国定住を受け入れることが決まりました。IOMは日本政府からの要請を受け、タイの難民キャンプから日本までの難民の出国準備および移送支援を実施します。具体的には健康診断や計4週間の生活ガイダンスおよび初級語学研修、タイ政府からの出国許可の取り付け、航空券の手配等を行うほか、日本政府に対する情報の提供や面接ミッションの支援を行います。

また、IOM駐日事務所は東南アジアからアメリカやカナダなどに移住する多数の難民の成田空港での乗り継ぎを日々、アシストしています。

 2010年9月28日プレス・ブリーフィング・ノート
  −第三国定住による初めての受け入れ
   ミャンマー難民第一陣が日本に到着


日本に定住した難民の呼び寄せで成田空港に到着した家族 © IOM

成田空港でアメリカ行きの飛行機に乗り継ぐ一家 © IOM<

イベント等

・2009年2月5日開催
 難民の第三国定住に関するシンポジウム 
 主催 外務省
 共催 国際移住機関(IOM)
 当日配布資料・発表資料公開中→


参考資料

タイからの難民の第三国定住支援プログラム→

・日本におけるベトナム難民定住者についての適応調査
 Survey on Vietnamese (female) refugees' adaptation to Japan
 (English summary included)

IOMの委託により、日本に定住するべトナム難民女性の心理社会的適応状況を明らかにするために実施した調査のまとめ

日本におけるベトナム難民定住者(女性)についての適応調査 報告書
※ベトナム語の調査票は下記をご参照ください。
日本におけるベトナム難民定住者(女性)についての適応調査 調査票