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| 2006年4月19日に開催したワークショップの報告です。 |
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ファシリテーターよりまずTraffickingの定義を説明 © IOM 2006 |
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- 人身取引と世界的な人の移動展 -
人身取引対策ワークショップ
日時 2006年4月19日(水)15:00〜17:00 会場 UNハウス内 UNギャラリー
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IOMは4月19日、国連広報センターとUNギャラリーで共催した「人身取引と世界的な人の移動展」(2006年4月5日〜5月10日)の一環で、「人身取引対策ワークショップ」を行いました。当日は国際機関、NGO、マスコミ、教育関係、学生など、さまざまなバックグラウンドを持った26人の方々が参加して人身取引問題に関する理解を深め、ディスカッションを行いました。ファシリテーターは中山暁雄IOM駐日代表が務めました。
“Trafficking”という言葉は、麻薬、武器、そして人の取引について使われます。人身取引は世界的な問題で、様々な機関が人身取引に対応する活動を行っています。IOMは「移民の権利保護」という観点からこの問題を捉え、様々な国で活動を展開しています。UNギャラリーに展示しているポスターやビデオも、世界各地でのIOMの人身取引対策の一環で使用されているものです。
ワークショップではまず、メコン川流域地域で主に若者の意識を高める活動で使用されているアニメ「夢のゆくえ -取引される少女たち-」を参加者に見ていただきました。「夢のゆくえ」にはジェンダーや都会への強いあこがれなど、少女たちを取り巻く様々な問題が描かれています。このアニメは、ワークショップなどを通じて少女たちが自分で考え、生きる力を身に付ける題材として制作されました。
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アニメを見た後は、目を閉じた状態でファシリテーターの指示に従って正方形の紙を折ったり、ちぎったりというエクササイズを行いました。最後に目を開けて紙の形を参加者同士で確認し合いましたが、ほとんどが違う形になりました。
この体験を通じて、他の人の行動を見ることができない中で不完全な命令に従う、不安で不平等な状態を体験しました。人身取引の被害者はこれと似たような状況に置かれています。充分な情報がなければ正しい判断は出来ません。また騙されたときに反論も出来ません。「夢のゆくえ」はそれを題材としたワークショップを通して、人身取引の被害者が多い地域に暮らす少女たちが、心ない人に騙されることなく正しい情報に基づいて自分で判断するスキルを身に付けることを目指しているのです。
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グループディスカッション 被害に遭いそうな少女にどんなアドバイスをする? © IOM 2006 |
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各グループの意見交換の内容を共有 © IOM 2006< |
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人身取引の定義についてファシリテーターから説明があった後、最後に参加者が3グループに分かれてディスカッションを行いました。町の暮らしに憧れる村の子どもたちに対してその村で活動する青年海外協力隊員としてどのようなアドバイスをするか、町で勧誘されている若い女性に通りがかりの日本人ジャーナリストとしてどのように助言するか、というテーマで話し合いました。参加者からは、「夢のゆくえ」を見て得られた視点や自らの体験をもとに、多様な発言がされました。このディスカッションを通じて、潜在的な被害者に説得力のある活動をするためには、単に情報を伝えるだけでなく影響力のある地域のリーダーなどを巻き込む必要性や、村と町それぞれで、集会、ポスター、マスコミなどさまざまな形でのアプローチが必要との認識を改めて得ることができました。目の前に危険がまだ見えていない場合、その人の身に起こり得る危険として捉えてもらう難しさを、実際の市民活動の経験から語る参加者もいらっしゃいました。
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参加者からはアンケートを通じて、以下のようなコメントが寄せられました
- 短時間にも関わらず大きな問題や課題がコンパクトにまとめられていた。
- 今まで参加したIOMのイベントの中で一番興味深かった。
- 「何も知らない」という状況でしたが、本当にわかりやすく「皆」が参加できるワークショップだったので知識を得る、また考える時間が持てました。
- 非常に興味深く勉強になりました。2時間では足りないくらいでした。1時間や3時間バージョン、参加者のバックグラウンドが異なる際にどの様に進めることができるのか考えるベースになります。
- 課題の提示の仕方が、とても具体的であった。実感を伴うディスカッションが出来たのではないか。
- もう少し時間が欲しかったですが、内容は充実していました。
- NGOや国際機関、マスコミなどや様々な分野の方がいらしたので、それぞれがどのようにこのワークショップを生かしていくのかについても聞きたかったです。日本の事例を1つ話していただくのもよいのではと思います。
- この問題をもっと一般化するために、もう少し大きい規模でのワークシップでもよかったかもしれませんね。
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IOMはより多くの日本の人たちに人身取引とそれにまつわる国際的な問題について知ってもらうため、学校や自治体、NGOなどの催しでこのワークショップのように「夢のゆくえ」を活用していただくことを期待しています。特に日本の青少年や子どもたちに、海外の同年代の若者が抱えている問題やそれを取り巻く環境について理解してもらえるよう、国際理解教育における有効な活用法についてのご提案やアイデアをお待ちしております。
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IOM制作人身取引対策アニメ「夢のゆくえ」の詳細はこちらをご覧ください
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