IOM制作 人身取引対策アニメーション

「夢のゆくえ -取引される少女たち-」は主に東南アジアの青少年向けに制作した、人身取引についてのアニメーションです。同地域での若者の人身取引への意識を高める活動や、被害者の社会復帰支援、入国管理局などの政府関係者やNGO職員向けのトレーニングで使用されています。「夢のゆくえ」(原題:“Shattered Dreams”)のオリジナルはIOMバンコク地域事務所が制作したもので、日本語以外に9つの言語に翻訳されています。

「夢のゆくえ」には、とある開発途上国の農村出身の少女が出稼ぎ先の都会で知り合った「リクルーター」に騙されて、売春宿で強制的に働かされる様子が描かれています。この物語の舞台となったメコン川流域地域では、多くの女性や子どもたちが実際に人身取引の被害に遭っています。性的搾取だけでなく、子どもたちが街頭で物乞いをさせられたり、農園や繊維工場で強制的に働かされたりしている現実から目を背けることはできません。

「夢のゆくえ」は、適切な配慮がなければ人身取引の被害に遭う危険が高まることを伝え、人々が都会に抱く幻想と現実とのギャップ、不正規移住の危険性、批判的で正しい情報をもとにした意思決定の大切さを伝えることを目的としています。

IOMは「夢のゆくえ」を配布するだけでなく、教材としての有効な利用法をソーシャル・ワーカー、政府関係者、カウンセラー、教師や地域のリーダーなどに教えています。人身取引被害者や青少年に対しては、啓発活動や、批判的なものの考え方や正しい情報に基づいて判断する力を身に付ける「生きる技術」のトレーニングを実施しています。また、政府や地域のネットワークと協力し、人身取引被害に関するホットラインの周知や、コミュニティーに根ざした支援などの活動とも連携しています。

●「夢のゆくえ」は、以下の言語で制作されています ●

タイ語、ラオス語、クメール語、ベトナム語、ミャンマー語、
インドネシア語、中国語、広東語、シャン語、日本語

日本語版の音声収録。8人の声優さんのご協力
ドリーム・フォース提供
日本語版の音声収録と編集
ドリーム・フォース提供

● 「夢のゆくえ」はどんなプログラムで使用されているの? ●

「夢のゆくえ」は、IOMのタイ、カンボジア、ラオス、インドネシア、ベトナムのプログラムで使用されています。
タイだけでも、IOMが開催したトレーニングに3,000人以上が参加し、社会福祉事務所やNGO、マスコミなどを通じて、3万人以上の人が「夢のゆくえ」を見たと推測されます。インドネシアでは、2004年末の津波の被害を受けたアチェ州全域で、1万人以上に見てもらうために、政府関係者やNGO、地域のリーダーなどに「夢のゆくえ」を配布しました。
国連児童基金(UNICEF)、国連薬物犯罪オフィス(UNODC)、人身取引に関する国連機関間プロジェクト(UNIAP)などの国連機関、NGO、各国の政府機関や市民グループも「夢のゆくえ」を活用しています。

映像サンプル

国際協力プラザ(APIC)が運営する「ODAインターネットテレビ」で、「夢のゆくえ」を紹介いただいています。全編をご視聴いただけます。
 ≫ODAインターネットテレビ「夢のゆくえ」(日本語吹替)

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国際理解教育の教材として、特に日本の青少年や子どもたちに海外の同年代の若者が抱えている問題やそれを取り巻く環境について理解してもらうために、このアニメを活用してください。