|
| モルドバにおけるIOMの人身取引対策 報告-2008年7月 |
|
|
昨年(2007年)8月に日本のテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、モルドバにおける人身取引対策に、日本の皆さまからのご寄付を頂戴しました。
お預かりしたご芳志は、モルドバにおける被害者の救出活動とその後の社会復帰支援、今後被害に遭う可能性が高い困難な生活を送る女性や子どもへの支援などに使用させていただきました。その活動を報告致します。
|
|
|
|
 |
モルドバ 心のケアを目指した被害者支援センターでのレクリエーション活動。多くの被害者は心に傷を負って帰国する ©IOM 2008 |
|
IOMはモルドバにおいて、人身取引被害の防止、加害者の訴追、被害者の保護といった総合的な観点から人身取引対策の活動を行っています。
IOMは2000年から2007年の間に、2,185名の被害者と被害者になる危険性の高い900名以上を支援しました。トルコ・ロシア・アラブ首長国連邦を始めとした国々で性的搾取などの被害に遭っていた人たちです。
多くは家族や親戚も含めた知人の誘いをきっかけにだまされ、海外の劣悪な環境でほとんど賃金をもらえずに強制的に働かされていました。大多数のモルドバ出身の被害者は若い女性か子どもです。
|
|
被害者支援センターの運営 |
 |
モルドバ キシニョフ保護・支援センター カウンセリングから被害者の支援を始める ©IOM 2008 |
|
多くのケースにおいて、IOMの協力で政府が運営する「キシニョフ保護・支援センター」は人身取引被害者が帰国した後の最初の受け入れ先になっています。センターは空港や国境での出迎えに始まり、一人ひとりの必要に応じて一時的な滞在場所の提供、医療、心理カウンセリング、法的なアドバイス、自立のための学習機会などを提供しています。このような緊急的な支援の後も自立が難しい場合には、モルドバ国内での人身取引対策のためのネットワークを通じて、より長期的に社会復帰支援を行う機関への照会を行っています。
|
|
|
 |
モルドバ キシニョフ保護・支援センター モルドバにおける人身取引被害者支援の拠点 ©IOM 2008 |
|
 |
モルドバ 搾取から逃れて、被害者とその家族は支援センターで平穏な日々を回復する ©IOM 2008 |
|
|
|
人身取引被害の防止活動
IOMは実際の被害者への支援の他、特に人身取引の被害に遭う危険性の高い若い女性や子どもに対し、職業訓練や教育、小規模ビジネスへの支援を提供し、海外で働く代わりに国内での就労機会をみつける手助けしています。家庭内暴力に遭っている女性、シングルマザー、両親が海外へ出稼ぎに出ていて親戚などに預けられている子どもなどを支援しています。
|
|
|
|
|
人身取引被害ホットラインの運営
被害者のためのホットラインを運営して、救出につなげています。同じホットラインで、海外への渡航を予定している人たちへの助言も行っています。実際ホットラインを通じて、トルコやロシア、ドバイへの人身取引から若い女性を助けました。
|
|
|
|
|
|
 |
モルドバ 支援センターでの医療ケア ©IOM 2008 |
|
センターで支援を受けた被害者より
「IOMの被害者支援センターでは、さまざまな支援を受けました。この子への支援にも感謝しています。私たち親子は何も、家に帰るためのお金も持っていなかったのです。出産のときにも大変お世話になり、子どもにもよくしてもらいました。おかげさまで、今は親子で元気に暮らしています。」
ナタリア(仮名) -トルコで数回人身取引され、最終的に警察により救出された
|
|
|
|
「今は勉強ができるので、未来があります。パン屋さんやお菓子屋さんになりたいです。学校での成績はよいので、きちんと卒業したいと思っています。」
エレナ(仮名) -性的搾取を受けていたところを2005年に救出された
|
|
|
|
|
|
|
IOMの活動にご協力ください
日本国内に目を向ければ、私たちの身近な所にも、フィリピン・インドネシア・タイ他からの人身取引被害者を始め、支援を必要している移民が多数います。IOM駐日事務所はこうした移民の保護に取り組んでいます。今後ともIOMが行う移民への支援などの活動に対し、皆さまの温かいご理解とご支援をお願い申し上げます。
ご寄付の方法など詳細はこちらをご覧ください。
|
|
|
|
|