国際移住機関(IOM)
プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2006年8月4日

レバノン 南部国内避難民への支援を拡大

レバノン
避難するイラク人親子
©IOM 2006. Photo by Steve Bent

IOMは悪化するレバノン南部の情勢を受けて、国内避難民と未だに国内に留まっている移民に対する支援活動を拡大している。

国内避難民は90万人いると見られており、そのほとんどが南部出身。避難を希望している移民の数は特定できていない。

IOMは、地元のNGOや赤十字国際委員会(ICRC)との協力で、レバノン南部での支援活動を進めており、人々が水と電気のない生活を送っているサイダとティールで活動を予定している。ティールでは、5,000世帯(約25,000人)が食糧や、毛布、マットレスなどの援助を必要としている。

「調理するための水と電気がないので、缶詰や調理済みの食品が必要です。援助物資を早急に届けなければなりません。」とマルコ・ボアッソIOM緊急・紛争後支援対策課長は語っている。

IOMは南部地域でまた、移民の避難も支援している。IOMは7月29日、サイダからスリランカ人とフィリピン人計17人をバスで救助し、ベイルートに移送した。

「南部に支援の拠点を置き、村々にいる避難民をタイレやサイダのような街にまず集合させることが必要です。そうすることで避難の支援が容易になります。」とビンセント・ハウヴァーIOMレバノン事務所避難支援担当調整員は語った。

IOMは一方で、毎日数百人の移民を、レバノンからシリアへ避難させている。8月1日には、500人のスリランカ人とエチオピア人をバスでシリアに移送した。これまでに、2,800人以上に国外避難の支援を行った。本国への帰還を前に、食糧、医療サービス、宿泊場所も提供している。

ドミニカ共和国 人身取引の被害者女性7人がトルコから帰国

IOMはドミニカ共和国政府との協力で、トルコで保護された人身取引の被害者女性7名に対する支援を行った。

女性たちは仕事を探しに欧州に渡航するために、8,700ドルを支払ったという。トルコに到着した際に更に5,000ユーロを払わされ、同時にパスポートを没収され、売春を強要された。

この被害は、女性のうち一人の母親が、ドミニカ共和国在外邦人保護庁に照会したことで明らかとなった。同機関は速やかに、イスタンブールのドミニカ共和国領事とIOM事務所に連絡を取った。5人は帰りの航空券を自身で用意し、残りの2人はIOMからの支援で帰国した。

「私たちは安全な渡航と仕事を約束され、トルコに着いた翌日にスペインに向かう予定でした。しかし、トルコでパスポートを没収され街に放り出され、公園で寝泊まりしていました。食事をするお金もなかったので、今ここにいるのが奇跡のようです。」と、被害者の一人は言う。

移民局のアニータ・シフレス次長によれば、欧州、南米、カリブ諸国の人身取引ネットワークにより多くのドミニカ人が被害に遭っており、同様のケースは1月以来280件に上っている。南部のアズアでは先週、ブローカーと見られる女性2人、男性4人の裁判が始まった。

「多くの移民はブローカーについての証言を求められることを恐れています。しかし、バハマ、メキシコ、トルコ、スペインでの調査を始めるに当たり、何人かの被害者の協力が得られる見込みです。」とフランク・ソトー司法副長官は語った。

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