国際移住機関(IOM)
プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2007年1月25日

■ パキスタン 都市部の地震被災者の冬支度を急ぐ ■

パキスタン・パティカ(カシミール)
被災地の子どもたちを対象とした救急医療などの災害に備えるトレーニング。付き添いの母親たちにも知識を普及できる ©IOM 2007. Photo by Akio Nakayama

IOMは政府や他の援助機関との協力で、2005年の地震で大きな被害を受けたパキスタン実行支配下カシミール都市部に暮らす5,000世帯への緊急支援を開始した。現地では氷点下の寒さが続いている。

ムザファラバード開発局とバグ市公社の要請により、国連児童基金(UNICEF)やNGOとともに越冬用の物資を配布する。

全体で冬用テント2,495張、毛布27,950枚、キルト5,590枚、ビニールシート4,990枚が必要だが、IOMはそのうち、冬用テント600張と毛布1,500枚を提供した。

IOMは先週、冬用テント1張や毛布5枚、キルト1枚、ビニールシート2枚、子ども用防寒着からなる越冬用支援物資200セットをムザファラバード全20区のうち6区に配布した。今週も550世帯を対象に配布を継続する予定。

地域11ヵ所のIOM緊急支援チームはAIG災害救援基金(AIG DRF)の援助で、救援物資配布の支援と都市部住民のニーズ調査を行っている。
パキスタン・ムザファラバード
壊れた家のそばでテントを張って暮らす被災者。IOMがテントを提供 ©IOM 2007. Photo by Akio Nakayama

IOM緊急支援チームは2006年10月以来、子ども、先生、ボランティア、政府職員ら8,000人以上を対象に、救急医療などの災害に備えるトレーニングを行った。また、山岳地域の355カ村でリスクアセスメントを行うと同時に、状況に合わせたさまざまな緊急支援を行った。例えばニーラム渓谷のIOM緊急支援チームは22日夜、交通事故で負傷した2人に応急処置をし、ムザファラバードの病院に搬送した。

先週現地の状況を視察した中山暁雄IOM駐日代表は、次のように語った。
「地震から1年余りが経ち、パキスタン政府や地方政府、NGO、IOMを始めとした国際機関などが、厳しい状況の中で復興支援に取り組んでいる様子に感銘を受けました。まだまだキャンプでテント生活を送っている被災者の方々、損壊した住居の傍らに仮住まいを余儀なくされている方々がいます。今後も帰還後の住居の再建など、国際社会の支援が必要であると実感しました。」

■ スリランカ 東部戦闘地域から逃れた人々に緊急支援 ■

スリランカ軍とタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の衝突により、東部バティカロア県バハライで8,000人の国内避難民が発生している。

IOMは2004年の津波被害時よりバティカロアに事務所を設置している。現在、政府、国連機関、NGOと協力して、避難民に対し移送サービス、食糧、緊急シェルターを提供している。

IOMは他の団体との協力で、1月19日以来1,500人の国内避難民を戦闘地域からバティカロア県の安全地域に移送した。移送は継続しており、まだ多くの国内避難民が移送支援を必要としている。自転車、トラクター、牛車で避難する人々もいる。

地元政府の要請により、IOMはパートナーNGO(Foundation for Co-Existence)と協力し、Aalakulam、Mavadyvembu、Kirimuttyなど5地域に新たに避難してきた700世帯へ食糧を届けた。

またIOMは先週、政府や国連機関、NGOが使用する食糧・水・シェルター・衛生用品などの援助物資を国内避難民キャンプに輸送した。

「バティカロアは21日から市内でも戦闘があり緊張状態が続き、状況は流動的です。IOMは人道的ニーズが大きくなれば、それに対応していきます。」とシルベスターIOMバティカロア事務所長は語った。

IOMはバティカロアで、UNICEF、オーストラリア政府・欧州委員会人道支援事務所(ECHO)・国連中央緊急対応基金(CERF)の援助を受けて活動している。

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