国際移住機関(IOM)
プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2007年3月2日

スーダン ハルツームからの国内避難民帰還が加速

南スーダンへ向かう車両に乗り込む国内避難民。 ©UNMIS 2007 Photo by Fred Noy

2月初め以来、IOMはスーダン南部の故郷への帰還を待ち望んでいた国内避難民2,000人以上を支援した。

首都ハルツーム郊外にあるOmdurman el Salaam出発支援センターから、2、3日おきに車両で南コルドファン州やユニティ州へ移送している。

国内避難民に対する組織的な帰還支援はIOMとスーダン政府(GoNU)、南部自治政府(GoSS)、国連の協力で進められ、帰還先で雨季に合わせた播種ができるように、5月まで行われる予定である。

帰還民が受け入れ先で歓迎されている様子が報告され、北部のハルツームで南部への帰還を待つ国内避難民を安堵させている。帰還後は地元の受け入れ委員会が支援を担当するが、プログラム全体の成功は、帰還民のための委員会の働きに大きくかかっている。

今後、組織的な支援のもとに自主的帰還を希望する国内避難民の登録も急増している。これまで10万人以上の国内避難民が、IOMがFAR(Fellowship for African Relief)と協力してハルツーム地域で運営する帰還登録センターで登録した。これを合わせると、ハルツームから帰還を希望する国内避難民は614,000人にのぼる。

南部への帰還に対する支援に対する要望は高い。20年にも亘る南部での紛争により約400万人が国内避難民となったが、ハルツーム地域には200万人以上の避難民がキャンプなどで暮らしている

非常に厳しい環境の中、国内避難民は過去2年、自力で南部に帰還しなければならなかった。2005年初めに和平協定が調印されてから、推定100万人が支援を受けずに長く危険な旅路を経て帰還した。途中で立ち往生した避難民も多数あった。
ハルツームから南スーダンへ出発する国内避難民。
©IOM 2007 Photo by Sunil Srivastava

ハルツーム地域からの組織的帰還支援プログラムは、今後数ヵ月で合計15万人の支援を目標とする。IOMが最初の35,000人を移送し、残りの115,000人はIOMの技術支援のもと政府が移送する。

組織的帰還によって故郷に戻った帰還民は様々なレベルで支援を受ける。帰還先の情報提供から始まって、登録、帰還前の健康診断、食糧や生活物資、帰還途中の宿泊シェルター、IOMの医療スタッフなどが付き添う無償の交通手段などがある。

帰還を持続的かつ円滑に進めるには、帰還先の状況が大きく影響する。スーダン政府と国連により、食糧や水だけでなく、安全、インフラ、保健、教育などの面で多くの帰還民を受け入れる能力のあるコミュニティへの帰還が優先されている。

ラオス 人身取引対策に関する合意

IOMは2月27日、ラオス人民民主共和国 労働社会福祉省(MLSW)、及びラオス女性同盟(LWU)と、メコン地域で人身取引などの被害に遭ったラオス人移民の帰還・社会復帰支援に関する覚書を交わした。

多くの場合、ラオス人女性と子どもはタイに取引され、工場や家庭などで強制的に働かされているケースがある。2001年以来、IOMはMSLWと協力して、被害者807人の帰還と社会復帰を支援した。

また、被害者のための一時滞在センターもMSLWとの協力で設立し、LWUと共同でラオスにおける社会復帰支援などの実施体制強化を図った。

この覚書は、人身取引被害者と社会的に弱い立場にある女性や子どもを中心とするラオス人移民に対して、ラオス政府の方針に沿って帰還・社会復帰支援を実施する際の、IOM、MLSW、LWUの協力関係を強化するもの。

以下の3つの分野に焦点を当てて協力する。

  • 帰還・社会復帰支援: ラオス政府と帰還・社会復帰支援に関わる機関に対する支援。

  • 能力構築・専門性構築: より効果的な帰還・社会復帰支援や国・地方レベルでの被害者照会ネットワーク構築をどのように行っていくかなど、人身取引対策に関してMLSWとLWUの職員の対応能力を高める。

  • 調査・情報収集: 帰還・社会復帰支援の際に被害者や支援対象の移民、受け入れコミュニティが抱える問題の調査を実施する。

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