国際移住機関(IOM)
プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2007年6月1日

インドネシア・アチェ 元女性戦闘員への小規模ビジネス支援

IOMは元戦闘員のアチェ人女性818人に、生計を立て直すための研修や小規模ビジネスの起業支援を行った。これは独立アチェ運動(GAM)の元戦闘員・政治犯4,957人に対する社会復帰支援プログラムの一環。

このプログラムは日本政府の援助により2006年7月から実施されているが、アチェ内10ヵ所のIOM情報・カウンセリング・紹介サービス(ICRS)事務所を通して、地元の女性たちに小規模ビジネスの起業、農業、家畜の飼育に関する支援を行った。

「女性はしばしば紛争の犠牲となりました。男たちが出掛けていけば、子どもや畑、村を守るのは残された女性たちの役割でした。拘束や性的搾取の危険と常に向き合っていたのです。銃を持っていたにしろいなかったにしろ、GAMをスパイや料理人などとして、また輸送などを通じて支援していた人たちを、元女性戦闘員と捉えています。」とマーク・ナイトIOM紛争後社会復帰支援プログラムマネージャーは語った。

元女性戦闘員は様々な種類の小規模ビジネスを始め、その多くが成功を収めている。

アチェベサルに住む元戦闘員のTyaは、将来大学で学ぶ資金を得るため、携帯電話の店を始めた。「利益が出れば勉強を続けることができます。このビジネスで、医者になる夢を叶えたいのです。」と彼女は語った。

チャランに住む別の元女性戦闘員はIOMが提供した資材で新聞雑誌販売店を始めた。現在は、そこで得た利益でコーヒー店を始め、5倍の収入を得ている。

アチェ中央高地でも、他の元女性戦闘員たちが支援を受け、コーヒー事業を開始したり再開したりしている。アチェのコーヒーはインドネシア最良のものの一つである。

ICRSのスタッフは元戦闘員に個別のカウンセリングを行って、適切で持続可能な生計手段を、小規模ビジネス、農業、漁業などから特定し、必要な資機材の調達を支援する。元戦闘員は1000万ルピア(1,100ドル)までの支援を受ける。


アフガニスタン イランからの帰国者へテントの緊急支援

アフガニスタン
緊急用物資であるテント ©IOM 2002

IOMは、イランからの帰国を余儀なくされ、困難な状況にあるアフガニスタン人家族にテント130張を提供した。

テントは西部のファラ州とニムロズ州に送られ、受け入れ世帯の所有している土地に設置される。

IOMはまた、首都カブールに到着した帰還民家族に対し、毛布や医療サービスをすでに提供している。

ここ一月で、イランから帰国させられたアフガニスタン人不正規移住労働者とその家族は合計77,900人に上る。これまでの帰国の規模や政府の予想などから、今後数ヶ月間さらに一月約1,500人が帰国するとみられる。

「私たちは全てを失いました。帰国しても私の夫には仕事がありません。」とMarzia Mohammadiさん(17歳)は語る。彼女は双子の赤ちゃんの母親で、イスラムカラで国境を越えカブールまでたどり着いた。赤ちゃんは到着後IOMの医師による診察を受けた。

IOMのこのような活動は、多数の帰国者への対応に関するカルザイ大統領による国際社会への支援の呼びかけに応えるもの。

「コミュニティと政府機関は対応に努めていますが、資源が非常に限られています。多くの人々は着のみ着のままで帰国しています。人道的危機を避けるためにも国際的な支援ができるだけ早く必要とされています。」と国連による国境地帯での調査ミッションに参加した、フェルナンド・アロセナIOMアフガニスタン事務所代表は言う。

アフガニスタンは国内にさまざまな問題を抱えながら、帰国者に対応しなければならない。国内の治安は不安定で、失業率は、とりわけ若年層や単純労働者に関して、警戒レベルに達している。そして都市・地方ともに住宅が不足している。
IOMは緊急用物資の再備蓄と帰国者の緊急的なニーズへの対応の必要性から、国際社会へ支援を呼びかけている。

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