国際移住機関(IOM)
プレス・ブリーフィング・ノート日本語版 2007年8月31日

■ ソマリア 深刻化する人身取引被害 移民と庇護希望者の保護 ■

ソマリア ボサソ港と漁船
© IOM 2006

IOMは国連機関や地元の機関と協力し、渡航書類を持たない移民や庇護希望者が定員を超えて漁船に乗り込み、命の危険を冒してイエメンに渡るのを防止する取り組みを行っている。

北東部プントランドにおいて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連人道問題調整事務所(OCHA)と合同で行った調査に最近参加したIOMのビル・ロレンズによれば、地方から来たエチオピア人や中南部での治安の悪化を逃れたソマリア人数千人がボサソの商業港に到着している。多くの人々がそこから300kmの航海に出発する。

「ブローカーの手の内にある人々を支援する方策が何も採られなければ、年末までに何百人もがアデン湾で溺れ、数千人もが組織に搾取されることになるでしょう。IOMは協力団体とともに、人々を保護し、地元機関からも協力を得られるよう努めます。庇護希望者だけでなく、人身取引の被害者など特に弱い立場にある移民を特定し、更なる支援を提供しなければなりません。」とロレンズは言う。

IOMは移民の移動ルートやエチオピアの移民送り出し地域での啓発活動を計画している。密入国や人身取引の危険、移民の権利などについて伝える予定。

IOMは昨年、立ち往生したエチオピア人900人に対して、カウンセリング、健康診断、帰国支援を行った。そのときの面接によれば、灼熱の砂漠を旅する際の水や食糧の不足、地元の強盗など渡航に伴う危険性についてほとんどの人が認識していなかった。

数万人がボサソからアデン湾を越えてイエメンに渡る危険な航海を試みた。定員を超えた人を乗せた船が沈没したり、イエメン政府に発見されるのを恐れたブローカーに海に落とされたりして、多くの人々が溺死した。

UNHCRによれば、今年だけでも385人が海で命を落とし、118人が行方不明となっている。

■ ペルー 地震被災者のためのキャンプ運営 ■

IOMはペルー政府、国連機関と協力し、8月15日にペルー南部を襲った地震により家を失った人々のための一時滞在キャンプの設置と運営を行い、被害が大きかった首都リマ南方のチンチャ、ピスコ、イカにあるキャンプ3ヵ所を支援している。

IOMは国連中央緊急対応基金(CERF)からの440万ドル余りの資金で、シェルターや冬用テント12,000張、住居用資材、調理器具、毛布、マットレスなどの支援物資を提供する。

国連機関が合同で行った初期調査によれば、水なしトイレ、住居用資材(木材、ビニール屋根)、毛布、衣類、使い捨て手術器具などのニーズが高い。

シェルターとキャンプ運営の調整団体として、IOMはイカの地方政府だけでなく、国家防災省(INDECI)、保健省、水衛生省、労働省、女性社会開発省と協力して、今後半年、一時キャンプに避難している6万人を支援する。

ペルー当局によれば、この地震により514人が死亡し、1,090人が負傷した。住宅39,741棟が倒壊し、数千棟が損傷した。また14ヵ所の病院が破壊され、52ヵ所が損傷した。

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